愚痴・憎まれ口・無駄口・世迷言・独断と偏見・屁理屈・その他言いたい放題!
その13.≪「成人式」を止めて「成人祭」を?≫
今日は、21世紀最初の「成人式」!また何処かで何かが起こると思
うと、ワクワク(?)しちゃいます!(笑)昨日A市で、一日繰り上
げた成人式を行った所、一部の若者が酒を飲んで騒いだので、「この
まま式典を続ければ、彼等の行動を認めたことになる」と、怒った市
長が祝辞を取り止めたと言う話を、今朝のTVで知りました。以前長
崎市でも似たような事がありましたし、今日だってアチコチの会場で
起こり得る事ですから、「またか!」と言うだけで特別な思いもあり
ませんが、もう21世紀になったんですから、形式ばったセレモニー
重視の考え方を、そろそろ転換したらどうでしょう、大人の方が!。
僕は別に、「物分りのイイ大人」を演じるつもりはありません。実は
僕自身、30数年前の成人式に出席しなかったんですヨ、馬鹿馬鹿し
くって!(笑)それがイイか悪いかは別にして、僕の若い頃はモット
反骨精神があったように思います。権威とか権力とかいうものに対し
ては、無性に反発したものですが、同時に「将来の日本は自分達が背
負って立つんだ!」という自負もあったように思います。前出のA市
で、成人式の出席者にアンケートを取った所、90%の若者が「市長
の祝辞を聞きたかった」と答えたそうですが、今時の若者の何と保守
的で従順な事か!可愛いモンです!(笑) 。
現時点では、実際は18歳が1つの分岐点になっているように思われ
ます。運転免許もそうだし、しようと思えば結婚だって出来る。セッ
クスしたって、もう不純異性交遊とは言われない。酒も煙草も本当は
20歳からなのに、誰も咎めないどころか反って勧められる。だから
20歳になって変る事と言えば、選挙権がある事と少年法で守られな
くなる事だけで、その少年法だって適用年齢が引き下げられようとし
てるんですから、「成人式」と言うより「選挙権授与式」と言った方
が相応しくなっているような気がします。 。
話は変りますが、ここ数年仲人を立てない結婚式が増えていますし、
人前結婚式も増えています。また、一時期のような豪華絢爛な披露宴
や、何百人もの招待客でゴッタ返す大掛かりな披露宴も、段々と少な
くなって来ています。これは世の中が不景気になったからだけではな
く、形式や無駄な出費を嫌って、本音で喜び楽しめる結婚式や披露宴
を望む人達が、確実に増えているからだと思います。また祝辞を述べ
る来賓の方達も、長々と話すのではなく、簡潔で要を得たウィットに
富んだ祝辞を心掛けておられるのは、大変結構だと思います。但し、
「大勢の諸先輩方を前に、若輩の私ごときが大変僭越ではございます
が、ご指名によりまして・・・」という紋切り型は、誰も本気で謙っ
てるとは思ってないんですから、もうソロソロ省略してもイイんじゃ
ないかと思いますがネ・・・(笑) 。
またまた話は変りますが、9月15日の「敬老の日」は、一体何の根
拠があって定められたんでしょう?恐らく調べてみれば、もっともら
しい理由付けがされているんでしょうけど、まだ残暑厳しい時期に、
地方によっては冷房のない公民館や体育館で催される式典は、とても
敬老精神に則ったものとは思えません。中には車椅子の方や、会場ま
で来るのが精一杯という体調のご老人もいらっしゃるのに、自治会長
の挨拶から始まって、市長(大抵は代理人)や来賓(市町村議会議員
や民生委員)の挨拶が、延々と続きます。それでも最近は30分位で
終るようになりましたが、以前は式典に1時間近くも掛かった事もあ
りました。その間ご老人達は居眠もせず、「皆様のご苦労のお蔭で、
今日の日本の繁栄があるのです。」とか、「何時までも健康で長生き
して・・・」とかいう、マッタク変り映えのしない祝辞を、ひたすら
ジッと我慢して聞いておられます。その素晴らしい忍耐力は、まさに
尊敬に値します!でも主催者側には、そんなご老人を労わる気持ちが
本当にあるのかどうか、疑わしくなるんです。 。
僕は決して、セレモニー自体を否定している訳ではありません。何で
もケジメと言うものは必要ですし、たまには身の引き締まるような、
厳粛な時間というものもあった方がイイと思います。ただ、余り中身
の無い形式主義的なものは、ソロソロ止めてもイイんじゃないかと思
うんです。例えばオリンピックやサッカーのワールドカップの開会式
などを、妨害しようとする人は殆んどいないでしょうし、仮にいたと
しても、それなりのキチンとした主義主張があっての事でしょう。実
際にそれらの式典は、多くの人達の叡智を結集して、参加した人達が
一生の思い出に残るような式典にしようと努力しているからこそ、素
晴らしい成果が得られるのだと思いますし、参加者全員が感動出来る
のだとも思います。 。
話を元に戻しますが、「成人式」で来賓が述べる祝辞なんて、「敬老
会」と同じく殆んど中身は分りきっています。勿論中には、アッと驚
くような、出席者全員が感涙に咽ぶような感動的な祝辞を、用意され
ている方もいらっしゃるかもしれませんが、残念ながらそれは極々少
数派だと思います。それでも出席した以上は、騒いだりしないで話を
聴くのが礼儀だとは思いますが、国会を始めとする大切な議会の会場
で、ヤジ専門のような議員が大勢いて、市民のヒンシュクを買ってい
ると言うのに、誰に「成人式」で騒ぐ若者を責める資格があると言う
のでしょう!勿論「悪い事は悪い!」とハッキリ教えるのが大人の責
任だとは思いますが、それより前に、彼等が心から感動して、喜んで
参加出来るような「成人式」を考え出す事の方が、より重要だと僕は
思うんです。もう「式」は止めて、いっそのこと「祭」にしてしまっ
たらどうなんでしょうネ!(笑) 。
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